私はシンガポールのローカル企業で働いています。

私が勤めている会社の社長は、私がもっとも尊敬しているシンガポール人でもあるのですが、

彼のマネジメント力、リーダーシップはいつも感心することばかり。

今回は、数ある彼の語録の中で、”なるほど〜!”と思ったことをいくつか紹介します。

必ず期限を決める

最近、何かと問題(と言うほどでもないが)が起こり、日々忙しくしております。

そんな中で、新しいタスクやプロジェクトを任される時、

必ず”いついつまでにこれこれをします”、”そのためにこれこれが必要です”と言わなければなりません。

仕事上そんなことは当たり前ではないかと思われるでしょう。

しかしながら、実際なかなか出来ていないことが多いと気がつきました。

期限を決めるということは、時間に明確な線引きをすることになるので、

もちろん事前に必要な資料等は入手して、実際会って(それが1回目でも)、その時に結論を出します。

”持ち帰って検討します”、とかありえません。

私は、対アメリカ、香港、そして日本でのビジネス経験がありますが、

シンガポール、特に中華系では、素早い決断がより多いと感じます。

最初にルールをしっかり決め、運用は誰でもできるようにする

新しいプロジェクトに取り掛かる時は、それはそれは慎重に進めます。

あらゆるリスクを想定し、一番保守的な数字で計画を立てます。大風呂敷を広げるようなことは決してしないのです。

社長はまだ50代になったばかり。しかし、すでに自分の後継者たる、セカンドゼネレーション、サードゼネレーションを見据えて

自分がいなくなっても、仕事が回るようなしくみ作りをします。

シンガポールの年金制度(CPF=Central Provident Fund)では、積み立てた年金は55歳から引き出すことが出来ます。

そのため、経営者の多くは55歳リタイアメントをまず目標にして、後継者を育てていくのです。

自分がコントロールできないことについてあれこれ思い悩まない

これは、彼が本当によくいう言葉です。

対日本ビジネスで起こりがちなのですが、新しいことを始める時、想定されるあらゆるリスクを洗い出して潰していくのは、シンガポールでも日本でも同じですが、

日本側では、自分たちがどうすることもできないリスクについても、何時間も議論する傾向にあります(あくまで私の経験則です)。

しかし彼にとっては、自分でコントロール出来ないことを議論する必要はありません。

そのため、想定されるリスクが、当社の責任におけるタスクから生じるものかどうかということが重要になります。

自分の仕事=自分がコントロールできる仕事であるからです。

日本の場合は、個人レベルでもJob Description=業務内容がはっきりしていないことが原因かもしれません。

プロジェクトレベルでは、Job Scope=仕事の範囲を明確にすることが大切です。

よく言われる”これは私の仕事ではない”というセリフ、日本では言えないこともありますが、シンガポールではよく耳にします。