なるべく早い方がいいというのは本当か

日本では、特に英語習得に関して、なるべく幼児期からの学習を、とお考えの方が多いのではないでしょうか。

実際、巷の英語教室は、未就学児で盛況です。

小さい頃からネイティブの先生に教われば、綺麗な発音の、いわゆる「英語ペラペラ」になれるというのが定説のようです。

確かに、未就学児からシンガポールのローカル幼稚園に通っているお子さんは、

英語、中国語を早い段階で聞き取れるようになっていますし、発音も綺麗です。

子供の可能性は無限大!乾いたスポンジのごとく、ぐんぐん新しい言語を吸収します。

こと綺麗な発音という意味では、口の柔らかい低年齢の時期がいいでしょう。

そもそも何を持って「英語ペラペラ」と定義するか

よく「あの人は英語がペラペラだ」とかいいますね。それはどんな基準で判断しているのでしょうか?

綺麗な発音で、淀みなく、ネイティブの人と話ができる、そんなところでしょうか?

低学年までなら、そのような基準でもいいと思います。話す内容もそんなに深くないですし。

我が家の場合をお話しすると、娘は10歳(小5の夏休み明け)からシンガポールのインターナショナルスクールに転校してきました。

日本で英語学習はやっていたものの、綺麗な発音で、淀みなく、には程遠い、いわゆる日本人英語であったと思います。

ただ、娘は最初からESLサポート(英語を母語としない生徒向けのサポート)は受けずに

メインストリーム(ネイティブレベル)のクラスに入ることができました。

シンガポールのインターナショナルスクールの「英語ペラペラ」基準は、日本とはちょっと違ったようです。

今も昔も「読み」「書き」「そろばん」

娘がESLサポートなしに、最初からメーンストリームのクラスに入れたのは、「読み」「書き」ができたからでした。

英語を読める、書けるのであれば、それだけ単語を知っているということ、知っている単語は聞き取れるのです。

そんなわけで、発音が多少おかしくても、少々話すのがたどたどしくても、

ネイティブクラスで授業を受けるだけの英語力があると判断してもらえたのでした。

そして、小5まで日本の小学校で学んだ娘は「そろばん」=算数でもアドバンテージがありました。

娘の通っているインターナショナルスクールは、国際バカロレア(IB)カリキュラムを採用していて

算数のアプローチが日本のやり方とは全く異なります。(IBカリキュラムについては、別記事で詳しく述べるとして)

日本の算数で培った基礎学力のおかげで、探求型の算数の授業にも難なくついていけました。

オススメは、9歳から11歳

日本でいうと、小4、小5くらいが、海外留学を始めるのには一番いいタイミングであると、娘を見ていて思います。

年齢が低ければ、綺麗な発音は手に入るかもしれません。でも、子供は吸収も早いですが、忘れるのも見事なまでに早いです。

そして、深い思考力がまだ身についていませんので、稚拙な表現の英語しか習得できずに、

ひとたび日本語環境に戻ったら、全ては忘却の彼方に〜なんて話は腐るほど聞きます。

それよりも、ある程度母語(日本語)での思考力を培ってから、英語の「読み」「書き」を中心に学習して

シンガポールに来ていただくと、非常に効率的な留学生活が送れると思います。

そして日本が誇る基礎学力「そろばん」=算数もお忘れなく!

もし運動が得意なら、それを伸ばしてあげてください。

英語以外で一つでも得意科目があると、子供にとって大きな自信になります。

「読み」「書き」重視の英語学習は、今は主流ではないかもしれません。

しかし、これは、私の経験に基づく持論であります。

話し言葉がそのまま書き言葉として成立する、魔法使いのようなインド人の友人がいたのです。

彼の発音はお世辞にもいいとは言えません。インドアクセントの強い、どちらかといえば聞き取りにくい英語でした。

しかし、彼の口から発せられる言葉は、そのまま文章になり、論文になり、時には詩になる美しさでした。

今でも、彼のように話せるようになりたいと、精進する日々です。